ティエンムー寺
ティエンムー寺(「天女の寺」という意味)
フエにある「ティエンムー寺」は、ベトナム語で「天女の寺」という意味で、天女のお告げによって1601年にできた禅寺として知られています。多くのベトナム観光客も訪れる地で、フエのシンボル的存在となっています。
フォン川沿いに建っていて、八角形の七層塔が特徴的です。煉瓦作りになっていて塔は特に中国の影響を色濃く受けている気がします。ティエンムー寺の屋根の四方が跳ね上がるようにして反り返っていて、屋根の上に飾られた龍や鳳凰が美しくベトナム観光客の目を引いています。寺の中は落ち着いた色彩で日本の禅寺を思い出させるもので、庭の色調も静かな感じがします。
中には古い車が展示されています。これはベトナム戦争に抗議するため焼身自殺した僧侶がこの寺院からサイゴンまで乗っていったものだそうです。ベトナムではこのようにベトナム戦争中の暗い影をいたるところで見てとることができます。入場料はいりません。
お寺の目の前に船着き場があります。ドラゴンボートに乗る現地の格安ツアーなどもあるようです。現在は市民の憩い場ともなっているので、ベトナム観光客と多くの市民でにぎわっています。庭がきれいに整備されていて、盆栽などもあります。お寺から眺める川の眺望も素敵です。
門の横には立派な像も立っています。ティエンムー寺は塔が有名なのですが、それ以外にも見どころがいろいろとあります。仏道や像などが文化の違いを感じさせます。市内から比較的近くて行きやすい観光スポットです。